Sunday 25 October 2015

横浜のJICA海外移住資料館  ※JLPT N1 Level

 桜木町駅から汽車道を通って赤レンガ倉庫へ行く途中のワールドポーターズの隣にある建物がJICAの横浜支部です。
支部と呼ぶのか正しいのかはわかりませんが・・・
この写真のように歩道橋を渡って建物に入ると自然と2階にある海外移住資料館の入り口の前に着きます。
常設展では日本人移住者の歴史をたどることができます。
最初は特定の県民が政府から選ばれて海を渡ったこと。
そこで成功例ができたから次の移住の話が持ち上がったこと。
それ以降は口コミで移住希望者が増えたこと。
海外渡航前の検閲では文字通り素っ裸になり、自身はもちろんのこと衣服や荷物も消毒されたこと(まるで動物)。
戦時中強制収容所のような所へ送られたのが日本生まれの日本育ちのみだった為、その2世が路頭に迷ったこと(カナダの話)。
その施設がまるで奴隷船のような光景でベッドが並べられていたこと。
知らないことばかりで、しかも負の道程にフォーカスされているせいか(たぶんそれが事実なのでしょうけれど)イギリスに住んでいた頃に感じたアジア人としての差別、偏見、理不尽さ、迫害(は言い過ぎだけれども)などを思い出してしまいとても悲しい気持ちになりました。
同じ経験をした人と一緒に行っていたらその人と涙していたかもしれません。
展示にあるような戦時下の状況と現代とでは比べようもないでしょうが、少なくとも日本を離れて生活したことがある人ならば皆大なり小なり同じ気持ちを味わったことがあるのではないでしょうか。 
全くない、という人は本当に恵まれていると思います。

 それはさておき日本語教師目線で見ると校外学習におすすめです。
学生は日本に住んでいて苦労していることや苦い経験をしたことは必ずやあると思うので、海外で同じような体験をしている日本人の話を知るのは興味深いと思います。
ミニクイズに答えながら見学できるパンフレットも置いてあるので先生も楽だと思いますよ~。
それと無料なのがありがたいですね。

 それとこれは図書資料室なんですが、ほとんどが日本語学習関連です。
昔使っていた小学校の国語の教科書や懐かしい日本史の教科書も置いてあるし、各国で使っている日本語のテキストもあります。
ただ関係者しか貸し出せないみたいです。閲覧は自由です。
むしろこっちの方に長居しました。

ちなみに今、特別展示では『バンクーバーの朝日』という映画の題材になったバンクーバーの日本人野球チームのことが展示されています。
関係者らしきおじいさまがいて「懐かしいなあ」って言ってました。 


それと今は移住とかJICAとかには全く関係なく、子供たちを集めるべくハロウィンイベントをやっていて、たぶん職員の方が魔女に扮していると思うんですが、この資料館に入る時に衣装を貸してくれてそれを着ながら見て、見終わったら魔女にお菓子をもらうということをやっています。
でも子供たちは展示に全く興味なく、着替えたら猛ダッシュ!そしてお菓子をもらってさようなら状態でした。。。


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